2020-07-10 3年前 適応障害と診断された2年前よりも、俺の心境は荒涼としていた。俺が過ごした25年間でもっとも色彩に欠いていた。 いとおしかったふたりの人との思い出が、悲しみ、恥、孤独、罪に塗り固められてグルグルグルグル延々と俺の中を巡っていた。 今はただ、ふたりの幸福を祈る。